小町日記③(酒米育成日記)~種まき~

小町日記(自家製酒米生育状況)

 小町日記も今回で第3回目になります。小町日記①では種もみの仕入・契約農家さんのご紹介、小町日記②ではコメの栽培方法・スケジュールを紹介させていただきました。今回のブログをお読みいただく前に、小町日記②をご覧いただき年間のコメの栽培スケジュールを把握していただくと、今回の小町日記③の内容が理解しやすくなると思います。
 杜氏「佐々木」が農家の方と一緒に汗を流しました!ここまで農家の方と一緒に仕事をして感じることが、農家の方はあったかいし、優しいということ。一緒に農作業ができることに感謝する毎日です。それでは、今回のブログ「種まき」をご覧ください。

消毒(4月7日)

農薬を使用しない「温湯消毒」

 一般的に、種もみの消毒は農薬を使って行うことが多いようですが、当蔵の酒米については、オーガニックに拘りお湯を使って消毒する「温湯消毒」を行いました。60℃のお湯に種もみを10分間浸けます。これにより、病気の原因菌の殺菌、発芽阻害物質のアブシジン酸を無効化します。

芽出し(4月9日)

杜氏(左)と晴夫さん(右)による芽出し作業

 消毒が終了したら、「芽出し」作業に移ります。芽出しは32℃のお湯に約2日間浸すことにより、発芽を促します。
 
 

美山錦の芽出しに成功しました!

 少し判りにくくて申し訳ありませんが、種もみの先端から「白い突起物」が出ています。種もみがこのような状態になることを「芽出し」といいます。

種まき(4月12日)、育苗(4日間)

芽出しした種もみをいく育苗機械へ

 芽出しした種もみを育苗箱にキレイに敷き詰めるための機械に投入しています。

種もみを育苗箱に敷き詰める作業風景

①写真の奥から育苗箱がベルトコンベアに乗って流れてきます。
②奥の白い大きな袋から、育苗用の土が育苗箱にキレイに敷き詰められます。
③白い大きな袋の間で、芽出しした種もみが育苗箱にキレイに敷き詰められます。
④手前の白い大きな袋から、種もみを覆うように土をかぶせて作業終了です。

 種もみを敷き詰めた育苗箱を32度の温室に4日間寝かせます。

 温室に育苗箱を重ね、写真の右のように黄色いシートで密閉して32度の状態を維持し、苗の成長を促します。

 4日後の状況です。苗の成長に思わず笑顔になる瞬間です。

ビニールハウス(4月17日)

育苗箱をハウスに敷き詰めていきます。重労働でした。

 育苗箱をハウスに移動して更なる成長を促します。3週間程度ハウスで成長させたら、いよいよ田植えになります。

まだ小さい苗が3週間でどこまで成長するか楽しみです!

 今回のブログはここまでとなります。3週間後、苗がどこまで成長するか楽しみにしていてください。
 次回は、「田おこし」「水はり」のブログをアップ予定です。