小町日記②(自社酒米育成日記)~コメの栽培方法・スケジュール~

小町日記(自家製酒米生育状況)

 上閉伊酒造では、2020年から遠野市内で農業を営む「奥寺晴夫」さんと連携して、酒米の栽培を始めました!これから、酒米の生育状況を「小町日記」としてブログにアップしていきますが、ホームページをご覧の皆様にも「お米の栽培方法」や「育成スケジュール」を理解していただくため、一般的なお米の栽培方法をまとめさせていただきました。
 近日中に4月「種まき」のブログをアップする予定です!

11月~3月

土づくり

 冬の間に、「たい肥」や「土づくり肥料」を土に与えて栄養をあげます。
 この作業を早めに行うことで、分解が早く進み、稲に栄養が吸われやすくなります。

 代かきにに備えるために、水田を耕して、土を柔らかくします。

4月上旬

種まき

 田植えの前20日を基準に種をまいていきます。

4月中旬

苗づくり

(1) 1枚の育苗箱のまく種もみの量を多くしすぎない
(2) 育苗期間の温度管理を適切にする(10℃~25℃程度
(3) 適切な水管理を行う
 上記のようなことが、丈夫な苗に仕上げるために必要です。

5月上旬

代かき

 代かきとは、田植えの前に水田に水を入れて土塊を砕く作業です。水田の漏水を防止し、田植えを容易にする目的があります。また、肥料と土をよく混合し、田面を平らにするとともに、雑草,害虫等の除去を助けます。

田植え

 育苗箱で10~20cmに育った苗を、田植機で植えていきます。
 一般的には15~18cm間隔で、1か所に苗3~4本を植え、1株とします。

5月

除草

 田んぼの中に入り、稲の成長を妨げる雑草を取り除きます。

管理

 病気や害虫、雑草の被害から稲を守るために畦(あぜ)の草刈をします。
 稲の成長にあわせて水量を調節します。(3~5cm程度)

6月下旬

中干し

 1株20本程度の茎数が確保されたら、中干しを実施し、過剰な分けつを抑えます。
 根が強く張るように土中に酸素を補給して根腐れを防ぎ、根の活力を高めます。

8上旬

出穂・開花

 穂が出ることを出穂(しゅっすい)と言います。
 出穂するとすぐに籾(もみ)が開いて、黄色い「おしべ」が顔を出します。これが、開花です。
 出穂すると、その日のうち、または翌日には開花し、受粉がおこなわれます。

9月下旬

刈り取り

 穂が出てから約40~45日、黄金色の稲穂が垂れ下がると稲刈りの時期となります。
 早く刈りすぎると未熟粒が多くなり、収穫量が少なくなります。
 逆に、遅れると収穫量は増えますが、籾が熟れすぎて米の色や、つやが悪くなり、品質や食味が低下します。
 稲刈りはタイミングが大切です。

10月上旬

乾燥調製・もみすり

 収穫されたもみには平均25%程度の水分が含まれているので、乾燥機にいれて乾燥させます。

 乾燥したら、お米をおおっているもみがらだけもみすり機で取り除いて、玄米にします。

精米

 精米を行い、玄米から糠(ぬか)と胚芽(はいが)を取り除きます。